Virtual License Manager

この文書は、OpenLM Virtual License Manager (VLM) の総合ガイドです。まず、Virtual License Managerとは何かについての詳細な説明から始まり、その後、画面イラストを使用してステップバイステップの説明でその機能を体系的に説明します。

Virtual License Managerとは何ですか? #

VLMは、ライセンスを管理および処理するクラウドソフトウェアツールです。FlexLM Embeddedライセンスマネージャーのみに対応しています。しかし将来的にVLMは追加で他のライセンスマネージャーをサポートすることを目指しています。ただし、この拡張には以下の条件が必要です。ライセンスマネージャーはAPIやその他のメソッドなどの外部インターフェイスを提供している事が前提で、そこから情報を取得したのちユーザーまたはデバイスにライセンスを割り当てます。

Virtual License Manager (VLM) は現在、OpenLM Cloudとの互換性のみをサポートしていますが、将来的にはオンプレミスバージョンを導入する予定です。
OpenLM Cloud Portal の登録アカウントは必須です。

VLMユーザーの役割 #

VLMには、管理者ロールとマネージャーロールという2種類のユーザーのロールがあります。

管理者の役割 #

管理者の役割を持つユーザーは物理ライセンスマネージャー、仮想ライセンスマネージャー、仮想プール、およびマネージャーロールを持つユーザーを管理します。次の操作を管理および実行できます。
物理ライセンスマネージャーとそのフィーチャーを視覚化します。
仮想ライセンスマネージャーとそのフィーチャーを視覚化し管理します。ユーザーは、物理ライセンスマネージャーのフィーチャーから仮想ライセンスマネージャーを作成できます。たとえば、異なるまたは同じ物理ライセンスマネージャーの1つまたは複数のフィーチャーから1つの仮想ライセンスマネージャーを作成できます。ユーザーは仮想ライセンスマネージャーを削除できますが、これはこれらの仮想ライセンスマネージャーから作成された仮想プールが存在しない場合に限られます。
仮想プールとそのフィーチャーを視覚化して管理します。ユーザーは、仮想ライセンスマネージャーのフィーチャーから仮想プールを作成できます。具体的には、ユーザーは 1 つの仮想ライセンスマネージャーの1つのフィーチャーのみからライセンスを選択することで、仮想プールを作成できます。この仮想プールは、社内の特定のユーザーまたはデバイスにライセンスを割り当てる責任を持つマネージャーロールのユーザーに任されます。仮想プールはライセンスマネージャーの特定のフィーチャーに関連付けられたライセンスのプールです。仮想プールを作成するとき、ユーザーはそのプールに含めるライセンスの数を決定します。また、仮想プールを管理するマネージャーロールを持つユーザーを任命し、ユーザーまたはデバイスへのライセンスの割り当てまたは削除を担当させます。
ライセンスの割り当ては1対1ベースで行われます。つまり、特定のフィーチャーの各ライセンスは1人のユーザーまたは1つのデバイスに割り当てることだけができます。
管理者ロールを持つユーザーが仮想プールのライセンス数を設定すると、その数量が関連するフィーチャーから差し引かれ、使用可能なライセンス数量が事実上減少します。
この減少は、数量がゼロになるまで各仮想プールで継続します。フィーチャーのライセンス数がゼロになると、そのフィーチャーは新しい仮想プールの作成に使用できなくなります。
さらに、ユーザーは仮想プールを削除することができ、仮想プールが削除されると、そのプールに関連付けられたライセンスの数量が作成元のライセンスマネージャーのフィーチャーに返され、その値がライセンスの数に戻ります。
マネージャーロールを持つユーザーの視覚化と管理: 管理者ロールを持つユーザーは、VLM の [ユーザー] タブと OpenLM Cloud Portal の [ユーザー] タブの 2 か所でマネージャーロールを持つユーザーを視覚化できます。また、OpenLM Cloud Portal の [ユーザー] タブでは、マネージャーの役割を持つ新しいユーザーを招待したり、削除したりすることができます。

マネージャーの役割 #

マネージャーの役割を持つユーザーは仮想プールを視覚化し、ライセンスの割り当てを管理したり削除したり、ユーザーのデバイスを管理したりできます。
仮想プールとそのフィーチャーおよびライセンス数を視覚化します。
デバイスの ID に基づいて、デバイス、つまり接続されているユーザーにライセンスを割り当てることができます。ライセンスの割り当ては1対1 で行われます。つまり、特定のフィーチャーの1つのライセンスを1人のユーザーまたは1つのデバイスにのみ割り当てることができます。
デバイスのIDに基づいて、ライセンスの割り当ての削除、つまり接続されているユーザーを削除できます。ライセンスの割り当ての削除は1対1で行われます。つまり、特定のフィーチャーの1つのライセンスを1人のユーザーまたは１つのデバイスからのみ削除できます。
デバイスまたはユーザーに説明を追加します。ユーザーはデバイス ID によって暗号化された方法でのみ表示されるため、マネージャーの役割を持つユーザーは、そのユーザーが誰であるかを知ることも、将来のために覚えておくこともできません。そのため、マネージャーの役割を持つユーザーは、ライセンスの割り当て時にメモや説明をそのデバイスID (ユーザー) に追加できます。特別なページで管理できるようになった後、仮想プールの特定のフィーチャーのデバイスIDをクリックしてそのページにアクセスします。

仮想ライセンスマネージャーにアクセスする方法 #

始めるには、OpenLM Cloud Portal でアカウントをまだお持ちでない場合はCloudに登録してください。次のリンクにアクセスしてアカウントを作成してください。OpenLMクラウドポータル登録
OpenLM Cloud Portal にアクセスするには、登録ゾーンに基づいて適切な URLを使用してログインします。

EU以外の国のユーザーの場合は、次のURLを使用してください。 OpenLM クラウドポータル – その他の国
EU諸国のユーザーの場合は、次のURLを使用してください。
OpenLM クラウドポータル – EU諸国

OpenLM Cloud Portal で Virtual License Manager製品をアクティブ化します。

2. Virtual License Manager (VLM) 製品を開くには、「開く」ボタンをクリックするだけです。開いたときに表示される VLMのユーザーインターフェイスは、割り当てられた役割によって異なります。

管理者ロールを持つユーザーの場合、仮想ライセンスマネージャー (VLM) を開くと次のユーザーインターフェイスが表示されます。

マネージャーロールを持つユーザーの場合、仮想ライセンスマネージャー (VLM) を開くと次のユーザーインターフェイスが表示されます。

仮想ライセンスマネージャーユーザーガイド #

管理者ロールユーザーガイド #

仮想ライセンスマネージャー (VLM) を FlexNet Embedded サーバーのライセンスマネージャーと同期するには、次の手順に従います。

左側のタブメニューから「Physical LM」オプションをクリックして、「Physical License Managers」ページにアクセスします。
[Physical License Managers] ページには、「利用可能なフィーチャー」や「合計フィーチャー」などのさまざまな列があります。
「利用可能なフィーチャー」の数量は、仮想ライセンスマネージャーに割り当てることができるフィーチャーの数を示します。各フィーチャーは、仮想ライセンスマネージャーに1 回だけ割り当てることができます。フィーチャーが割り当てられると、対応する物理ライセンスマネージャーの「利用可能なフィーチャー」列の数量が減少します。

4. 物理ライセンスマネージャーの「利用可能なフィーチャー」の数量がゼロになると、それを使用して新しい仮想ライセンスマネージャーを作成できなくなります。そのフィーチャはそれ以上割り当てられなくなり、割り当てのリストに表示されなくなります。.
5.「合計フィーチャー」の数量は、可用性に関係なく、物理ライセンスマネージャーに関連付けられたフィーチャーの合計数を表します。
6. 「合計フィーチャー」の数量がゼロの場合は、その特定の物理ライセンスマネージャーを通じて提供またはアクセスできるフィーチャーがないことを意味します。この場合、「利用可能なフィーチャー」の数量もゼロになり、物理ライセンスマネージャーを仮想ライセンスマネージャーの作成に使用できないことを示します。

検索機能 #

検索フィールドを使用すると、特定の物理ライセンスマネージャーを簡単に見つけることができます。探している名前を入力すると、表で結果が自動的にフィルターされます。

カラム管理 #

列を管理してテーブルのビューをカスタマイズします。順序を並べ替えたり、サイズを調整したり、特定の列を完全に非表示にしたりするオプションもあります。これらのオプションにアクセスするには、表ヘッダーの右上にある 3 点アイコンをクリックするだけです。

印刷とエクスポート #

印刷およびエクスポート機能にアクセスするには、上記の 3 点アイコンを使用します。これにより、印刷可能なデータを生成したり、テーブルデータをCSVファイルにエクスポートしてさらに処理したりすることができます。

情報アイコン #

現在表示しているページまたはタブに関する情報が必要な場合は、ヘッダーの右側にある情報「i」アイコンを探してください。このアイコンをクリックすると、表示している特定のページまたはタブに関する詳細と洞察が表示されます。

物理ライセンスマネージャーのフィーチャーを表示する # #

物理ライセンスマネージャーに関連付けられたフィーチャーを表示するには、各レコードの最後にある「表示」アイコンをクリックするだけです。
検索フィールドを使用して、特定のフィーチャーを名前で検索します。
「フィーチャー」ビューを閉じるには、×印の閉じるアイコンをクリックします。
物理ライセンスマネージャーテーブルの場合と同じ方法で、フィーチャーテーブルの列の管理、印刷、およびエクスポートを行うことができます。

仮想ライセンスマネージャーの作成 #

仮想ライセンスマネージャーを作成するには、[物理ライセンスマネージャー] タブを選択し、[仮想LMの作成] ボタンをクリックします。

2. フィールドにデータを入力します: 仮想ライセンスマネージャー名、タイプを選択し、自由テキストの説明を入力します。
3. 一つまたは両方の物理ライセンスマネージャーから目的のフィーチャーを選択して仮想ライセンスマネージャーに割り当てたら、「保存」をクリックします。操作をキャンセルするか、前のページに戻るには、「CANCEL」をクリックしてください。

仮想ライセンスマネージャーが正常に作成されました。左側のタブで「Virtual LM」項目が選択された状態で、[Virtual License Managers] ページに自動的に移動します。
いつでもこのページに戻ったり、左側のタブメニューから他の項目を選択したりできます。
列の中に、「利用可能なフィーチャー」列と「合計フィーチャー」列があります。
「利用可能なフィーチャー」の数量は、仮想プールに割り当てることができるフィーチャーの数を示します。
仮想プールを作成するときは、割り当てるライセンスの数を指定し、ライセンスを管理するマネージャーロールユーザーを指定します。
管理者ロールユーザーによってライセンスが仮想プールに割り当てられると、仮想プールごとに数量が減少し、最終的にはゼロになります。
フィーチャーのライセンスの数量がゼロになると、そのフィーチャーは新しい仮想プールの作成に使用できなくなり、その仮想ライセンスマネージャーで使用可能なフィーチャーのリストから削除されます。
管理者は仮想プールを削除できます。仮想プールが削除されると、この仮想プールのライセンス数は仮想ライセンスマネージャーのフィーチャーに戻され、削除された仮想プールのライセンス数が回復されます。つまり、削除前に「利用可能なフィーチャー」のライセンスが 0 だった場合、そのフィーチャーを他の仮想プールに割り当てることができるように、削除後は数量が再び増加しています。
「合計フィーチャー」数量には、使用可能なライセンスがあるかどうかに関係なく、仮想ライセンスマネージャーに関連付けられたフィーチャーの総数が表示され、特定の仮想ライセンスマネージャーに属する合計フィーチャーの概要が示されます。

検索フィールドを使用して、Virtual License Managerを名前で検索します。
テーブル内の列をカスタマイズするには、テーブルヘッダーの右上にある 3 つの点のアイコンを使用します。そこから、サイズを調整したり、列を非表示にしたりできます。
同じアイコンを使用して、テーブルを印刷したり、CSVファイルとしてエクスポートしたりすることもできます。
現在のページまたはタブに関する情報にアクセスするには、ヘッダーの右側にある「i」アイコンをクリックするだけで、ページ名が表示されます。

フィーチャーを表示するには、Virtual License Managerレコードの最後にある「表示」アイコンをクリックします。
検索フィールドを使用して、特定のフィーチャーを名前で検索します。
フィーチャービューを閉じるには、×印の閉じるアイコンをクリックします。
Virtual License Managerテーブルと同じ方法で、テーブルの列の管理、印刷、エクスポートを行うことができます。

仮想ライセンスマネージャーを削除するには、仮想ライセンスマネージャーを選択して「削除」ボタンをクリックします。

仮想プールの作成 #

仮想プールを作成するには、テーブルのリストから 1 つの仮想ライセンスマネージャーを選択し、[仮想プールの作成] ボタンをクリックします。

2. ヘッダーフィールドにデータを入力します。仮想プールに名前を付け、この仮想プールを割り当てるマネージャーを選択し、自由テキストの説明を入力します。
3. 仮想ライセンスマネージャーからフィーチャーを1つ選択し、仮想プールに含めたいこのフィーチャーのライセンスの数量の値を設定し、「保存」をクリックします。
4. 前のページに戻るか操作をキャンセルするには、いつでも「キャンセル」をクリックしてください。

5. これで仮想プールが作成されました。左側のタブから「仮想プール」項目が選択された仮想プールのページが自動的に表示されます。いつでもこのページに戻ったり、左側のタブメニューから項目を選択して他のページに戻ることができます。
6. 仮想プールのレコードの最後にある「表示」アイコンをクリックして、利用可能なフィーチャーを視覚化します。フィーチャーを名前で検索するには、検索フィールドを使用します。
7. [フィーチャー] ビューを閉じるには、✕字の閉じるアイコンをクリックします。仮想プールテーブルと同じ方法で、列の管理、印刷、およびテーブルのエクスポートを行うことができます。

仮想プールを削除するには、仮想プールを選択して「削除」ボタンをクリックします。

ユーザー #

マネージャー役割を持つユーザーを視覚化するには、「ユーザー」タブを選択します。

2. OpenLM Virtual License Manager のマネージャーロールを持つユーザーを作成するには、クラウドポータルにログインし、左側のタブメニューから「Identity & Access Management(IAM)」→「ユーザー」項目を選択し、「ユーザーを招待」ボタンをクリックする必要があります。

3. 電子メールを使用して、フォームにデータを入力します。
4. ポータルの役割を「閲覧者」に設定し、Virtual License Manager製品の役割を「マネージャー」に設定します。
5. 「確認」をクリックします。
6. ユーザーは、Cloud Portal に登録するための一時パスワードが記載された電子メールを受け取ります。
7. ユーザーは電子メールのリンクをクリックしてパスワードを設定する必要があります。これにより、「マネージャーロール」で Virtual License Manager にログインできるようになります (ユーザーは「閲覧者」でもクラウドポータルにアクセスし、クラウドポータルの製品リストから Virtual License Manager にアクセスできます）。

マネージャー役割ユーザーガイド #

マネージャーロールで使用できるタブは、[仮想プール] タブです。以下は、マネジャーが実行および確認できる一連の機能とアクションです。

仮想プールの検索 #

マネジャーは、検索フィールドを使用して名前で仮想プールを検索できます。

列の外観の管理 #

テーブルヘッダーの右上にある 3点アイコンを使用して、列を管理したり、列の場所やサイズを変更したり、テーブルから列を非表示にしたりできます。また、マネジャーはそのアイコンを使用して、テーブルを印刷したり、CSV ファイルにエクスポートしたりできます。メニューから現在のページまたはタブに関する情報を取得するには、ページの名前を示すヘッダーの右側にある情報「i」アイコンをクリックします。

フィーチャー情報の取得 #

マネジャーは、仮想プールのレコードの最後にある「表示」アイコンをクリックしてフィーチャーを視覚化できます。名前でフィーチャを検索するには、検索フィールドを使用します。 [フィーチャー] ビューを閉じるには、×印の閉じるアイコンをクリックします。仮想プールテーブルと同じ方法で、テーブルの列の管理、印刷、およびエクスポートを行うことができます。

ライセンス割り当ての管理 #

マネジャーは、テーブルのリストから仮想プールを1つ選択し、[ライセンス割り当ての管理] ボタンをクリックすることで、仮想プールのライセンス割り当てを管理できます。

「プールの割り当て」ページが表示されます。

列の管理: テーブルヘッダーの右上にある 3 点アイコンを使用して、列の配置、サイズを変更、または列を削除します。
テーブルの印刷/エクスポート: 同じアイコンを使用して、テーブルを印刷または CSV ファイルにエクスポートします。
ページ/タブ情報を取得する: ページ名が表示されているヘッダーの右側にある情報「i」アイコンをクリックします。
列の詳細: このテーブルには、「数量」(ライセンスの総数)、「使用可能」(割り当て可能なライセンス)、「デバイス ID」(ライセンスを持つデバイス/ユーザーの数) などの列が含まれています。
デバイス/ユーザーの詳細: 「デバイス ID」列は、割り当てを削除し、デバイス/ユーザーの説明を変更できるページへのリンクです。
割り当ての変更: ライセンスを割り当てると、「利用可能」数は減少しますが、「デバイス ID」数は増加します。割り当てを削除すると逆の効果が生じます。