ライセンスに流動性を持たせ効率をあげよう!

IT業界においてはローカル ネットワーク サービスからクラウドに移行するトレンドの真っただ中であり、このトレンドはライセンス サーバーにも当然影響しています。 ベンダーは高い柔軟性を備えた、それゆえ望ましいライセンス取得形式としてクラウドベースのライセンシングを提供します。 クラウド アプリケーションの クラウド形式のライセンスサーバーの利用は理にかなっています。 ただし、フローティング デスクトップのアプリケーションを管理するためにそれらを利用することは、ベンダーには利点があるもののユーザーとなる組織にはいくつかの深刻な欠点があります。 これらの欠点についての確認がこの投稿の要です。

フローティング ライセンス
フローティング ライセンスは‘ネットワーク’ 、あるいは ‘コンカレント’ ライセンスともいわれ、ユーザーのグループに配布されるライセンス数に限度があり、同時に使用されるライセンス数が購入されたライセンス数を超えることができないという契約となっています。 通常、フローティング ライセンスはサーバー、あるいはデーモンによって実装されます。 このサーバーはライセンス契約にある内容通りにライセンスの使用の制限を実行します。 フローティング ライセンスはタイムシェアリングを基に少ないライセンス数を効果的に複数のユーザーのアクセスを取得させることによりユーザーとなる組織に柔軟性を提供します。

伝統的なオンプレミス ライセンス サーバーは、ライセンスの使用情報の問い合わせを含む貴重な情報と機能を顧客としてののユーザー組織提供し、その情報は高価なソフトウェア ライセンスに関する貴重ものです。

ネームドライセンス用のベンダー設定
近年、ユーザーを伝統的なフローティング ライセンス モデルからクラウドベースのライセンス マネージャーによって実装される ‘ネームド’ ライセンスのモデルにユーザーを移行させるようベンダーからの圧力がみられます。 このモデルにおいてはライセンスは特定のユーザーに配置されます。そして、エンドユーザーのワークステーションにインストールされたアプリケーションは、必要なライセンスを取得するためにクラウドのライセンスサーバーと通信しますが、クラウドベースのライセンスマネージャーはとにかくほとんどクライアントにはアクセスできません。

ユーザー組織へのより少ないコントロール
フローティング ライセンス モデルが排除されない以上、クラウド ライセンス マネージメントは必ずしも必要ではありませんが、ほとんどはネームド ユーザーを支持するあまりトレンドはこの点には触れません。 クラウドベースのライセンシングの主要な欠点は次のようにまとめることができます。
クラウドベースのネーム ドライセンシング モデルへの移行は総じて追加の支出をもたらす可能性があります。 例えば、クライアントは契約で避けることを選んだはずの期間ごとのサブスクリプション料金を支払いことになりかねません。
利用者となる企業はライセンス配布上で持っているコントロールの多くを失い、該当するユーザーにライセンスを配布するかどうかの決定だけが残されます。
ライセンスの使用状況のリポートがより複雑になります。
ライセンスのモニタリングと課金がベンダーに握られます。
使用効率がフローティン グライセンスに比較して減少します。 ライセンスを実際に使用しないネームド ユーザーにライセンスが配布されるリスクがあります。
クライアントにライセンスの効率に関する必須の情報がありません。 ライセンスのアドミニストレーターが各ユーザー、ユーザーグループ、および組織単位、あるいはユーザー間の設定に必要な実際のライセンスのレベルを判断する場合、困難に直面します。
クラウドベースのライセンシングに移行したら、現在のライセンス契約の条項が変更された場合、他のライセンシング形式に移行することは困難です。
より古いソフトウェアのバージョンの使用のクライアントの選択(例:ユーザーがより使いなれたバージョンの場合や、カスタム アプリケーションがある場合)は除外される可能性があります。 ベンダーには自由にアップグレードを強制する力があります。
購入に必要なライセンスの数、およびライセンスのサブスクリプションの期間は購入に先立ち利用者によって決定されなければならないパラメーターです。 この情報はもはや利用者のものではありません。
トークンベースのアプローチが採用されている場合、いくつかのベンダーにはサブスクリプションの期間の完了時に未使用のライセンストークンは失われるというポリシーがあります。(つまりこの未使用のトークンは損失となります。) これは独立したサードパーティ(例えばOpenLM)ツールによるライセンスの使用状況の評価、およびモニターの必要性を示します。
まとめ
新しいライセンス スキームは単純化のチャンスかもしれませんが、同時に追加の費用と使用効率の低減のリスクがあります。 オンプレミス ライセンス マネージャーによって適切に管理されているフローティング ライセンスは高価なソフトウェアを使用する場合にもっとも対費用効果の高い方法を提供しています。

ベンダーからの提案でクラウド ベースのライセンス マネージメントに飛びつく前に特にフローティング ライセンス モデルをネームド ライセンス モデルに置き換える場合は上記の点をよくよく考慮してください。上記のような欠点が解消されるまで現在のクラウドソリューションを将来的に採用することを視野に入れ、現時点ではフローティング ライセンス モデルでクライアント自身で管理を継続することが得策でしょう。もしあるベンダーがクラウド ベースのライセンシングを強制しても、ハイブリッドのライセンシングには顧客がライセンスの使用状況を部分的に継続してモニタリングさせ得るオプションがあります。

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